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GPTsの作り方自社業務用のAIアシスタントを作る手順

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GPTsの作り方|自社業務用のAIアシスタントを作る手順を解説するイメージ

「ChatGPTは便利だけれど、毎回同じ前提を説明し直すのが手間だ」——日々使っているうちに、そう感じる方は多いのではないでしょうか。自社の事業内容、文章のトーン、よく使う型を、会話のたびに一から伝え直すのは骨が折れます。

その手間を一度きりにするのが、GPTs(ジーピーティーズ)です。GPTsは、自分専用のChatGPTを作る仕組みで、あらかじめ指示や知識を覚えさせておけば、毎回説明しなくても自分の業務に合わせて答えてくれます。プログラミングの知識は要りません(OpenAI公式:Introducing GPTs、2026年6月19日時点)。

この記事は、ChatGPTを「使う側」から、自分の業務に合わせて「作る側」へ一歩進みたい方に向けたものです。私自身、日々の業務をAIに合わせるのではなく、自分の業務に合わせてアシスタントを作る側に回ることで効果を実感してきました。その実感をもとに、GPTsで自社用のアシスタントを作る現実的な手順を、初めての方にも分かる粒度で解説します。

GPTsとは、自分専用のChatGPTを作る仕組み

GPTsは、ChatGPTに「あらかじめ役割と知識を覚えさせた状態」を保存しておける機能です。通常のChatGPTは毎回まっさらな状態から会話が始まりますが、GPTsでは、自分が決めた指示や資料を最初から踏まえて答えてくれます。

たとえば「自社の問い合わせ対応を手伝うアシスタント」を一度作っておけば、次からはそれを開くだけで、自社のサービス内容やよくある質問を踏まえた返答をしてくれます。毎回背景を説明し直す必要がなくなる、というのが一番の利点です。

ここで押さえておきたい前提が2つあります。まず、GPTsを作るには有料プラン(Plus / Pro / Team / Enterprise)への加入が必要です(無料プランでも、誰かが公開したGPTsを使うことはできます。OpenAI公式:Introducing GPTs、2026年6月19日時点)。もう一つは、画面の名称や項目の細かな表記は更新されることがあるため、本記事では考え方を中心に説明する点です。実際の画面で同じ意味の項目を探しながら読み進めてください。

ChatGPTそのものの基本操作に不安がある方は、先にChatGPTの使い方で土台を作っておくと、この記事の内容がすんなり入ります。

作る前に決めておきたい3つのこと

いきなり作り始めると、何を任せるアシスタントなのかが曖昧なまま中途半端なものになりがちです。手を動かす前に、次の3つを言葉にしておくと、ぐっと作りやすくなります。

GPTsを作る前に決めておきたい3つのこと(誰の何の作業を任せるか・どんなトーンで答えるか・どんな知識を渡すか)を表した図
作る前に「任せる作業・答え方のトーン・渡す知識」の3つを言葉にしておくと、迷わず作れます。

まず、何の作業を任せるかを1つに絞る

あれもこれもと欲張ると、どれも中途半端になります。「問い合わせメールの下書き」「議事録の要約」など、一番手間に感じている作業を1つに絞ることをおすすめします。まずは小さく作り、使いながら育てていくのが現実的です。

次に、どんな答え方をしてほしいかを決める

文章のトーン(丁寧か、くだけているか)、長さ、形式(箇条書きか、文章か)を先に決めます。自社らしい答え方を言葉にしておくと、出来上がりのばらつきが減ります。

最後に、どんな知識を渡すかを洗い出す

そのアシスタントが答えるために必要な、自社の情報を集めておきます。サービス一覧、料金の考え方、よくある質問と回答、文章のお手本などです。手元の資料を見直すだけで十分なことが多いです。

この3つは、後で説明する指示文・知識ファイル・会話の設計にそのまま対応します。先に決めておくほど、作る作業は迷わず進みます。

GPTsを作る手順

ここからが本題です。実際の作成は、おおまかに次の流れで進みます。画面では「対話しながら作る方法」と「項目を一つずつ設定する方法」が用意されていますが、業務用にしっかり作るなら、項目を自分で設定する方法をおすすめします。

まず、新しいGPTの作成を開始する

ChatGPTの画面から、GPTを新しく作る入口(「探す」や「マイGPT」などのメニュー内にある「作成」にあたる項目)を開きます。最初に名前を付け、アイコンや簡単な説明を設定します。ここはいつでも変えられるので、仮の名前で先に進んでかまいません。

次に、指示文(Instructions)を書く

GPTsの中心は、この指示文です。「あなたは誰で、何をする役割か」「どんなトーンで、どんな形式で答えるか」「やってはいけないこと」を、普通の日本語で書きます。前章で決めた3つを、そのまま文章にする要領です。

具体的に書くほど、出来上がりは安定します。たとえば次のような書き方です。

指示文の例:「あなたは〔会社名〕の問い合わせ対応を手伝うアシスタントです。初めての相手にも失礼のない、簡潔で丁寧な敬語で答えてください。料金を断定せず、詳細は担当者が個別に案内する前提で書いてください。分からないことは推測せず、確認が必要だと伝えてください。」

指示文の書き方そのものは、通常のChatGPTへの頼み方と同じコツが効きます。役割・目的・前提・形式をはっきり書く考え方はChatGPTプロンプトの書き方で詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。

そして、知識ファイルを渡す

指示文だけでは伝えきれない、まとまった情報は、ファイルとして読み込ませることができます。サービス資料、よくある質問集、文章のお手本などをアップロードしておくと、それを踏まえて答えてくれるようになります。

ここで気をつけたいのは、渡してよい情報の線引きです。顧客の個人情報や社外秘の資料を安易にアップロードするのは避けてください。何を入れてよいかの考え方は、後述の注意点でも触れます。

最後に、会話のきっかけ(会話例)を用意して試す

よく使う頼み方を「会話のきっかけ」としていくつか登録しておくと、開いてすぐ押すだけで使えるようになります。社内の他の人に使ってもらうときに、特に効きます。

設定したら、その場で実際に話しかけて試します。期待と違う答えが返ってきたら、指示文に一文足す、知識ファイルを補うといった形で直していきます。一度で完成させようとせず、使いながら整えるのが現実的です。

あわせて読みたいAIで業務効率化を進める方法|何から始めるか実践ステップで解説

よくある失敗と、業務で使うときの注意点

GPTsは手軽に作れる一方で、業務で使うときにつまずきやすい点があります。安心して使い続けるために、次の点は押さえておいてください。

GPTsを業務で使うときの注意点(機密情報を渡さない・公開範囲を確認する・答えを鵜呑みにしない)を表した図
便利でも、機密情報を渡さない・公開範囲を確認する・答えを確認する、の3つは守りたいところです。

もう一つよくある失敗が、「欲張りすぎて何でも屋にする」ことです。1つのGPTに役割を詰め込みすぎると、どれも精度が下がります。作業ごとに分けて、小さく作る方がうまくいきます。

入力してよい情報の線引きは、業務利用で最初に悩む点です。何を入れてよく何を避けるべきかは生成AIの情報漏洩リスクと対策で具体的に解説しているので、社内ルールづくりの参考にしてください。

GPTsの作り方に関するよくある疑問

Q. GPTsを作るのにプログラミングの知識は必要ですか?

必要ありません。役割や知識を普通の日本語で書いて設定するだけで作れます(OpenAI公式:Introducing GPTs、2026年6月19日時点)。コードを書く場面はなく、文章で指示を出せれば誰でも作れる仕組みになっています。まずは一番手間に感じている作業を1つ選んで、小さく作ってみることをおすすめします。

Q. GPTsは無料で作れますか?

作るには有料プラン(Plus / Pro / Team / Enterprise)への加入が必要です。無料プランでも、誰かが公開したGPTsを使うことはできますが、自分で新しく作ることはできません(OpenAI公式:Introducing GPTs、2026年6月19日時点)。なお、プランの名称や提供条件は変わることがあるため、最新の条件は公式の案内で確認してください。

Q. 作ったGPTsは他の人に見られてしまいますか?

公開範囲は自分で選べます。自分だけが使う設定にもできますし、リンクを知っている人だけ、または一般公開にもできます。意図せず外部に公開されないよう、業務用に作る場合は公開範囲の設定を必ず確認してください。

Q. 作ったあとで内容を変えられますか?

変えられます。指示文を書き直したり、知識ファイルを差し替えたりは、いつでもできます。最初から完璧を目指すより、まず作って、使いながら気になった点を直していく方が現実的です。

まとめ:使う側から、自分の業務に合わせて作る側へ

GPTsの作り方は、難しい技術ではなく「何を任せ、どう答えてほしく、何を知っていてほしいか」を言葉にする作業です。プログラミングは要らず、毎回の説明の手間を一度きりにできるのが大きな利点です。

ChatGPTを「使う側」で止まらず、自分の業務に合わせて「作る側」に回ることが、AIを事業に活かす近道だと感じています。Igyでは、自社をAIで運用してきた経験をもとに、業務へのAIの組み込みをご支援しています。「自社のどの作業をアシスタント化すれば効くか」を一緒に整理したい方は、お気軽にご相談ください。

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